間取り事例『三世代同居にもオススメ!屋内路地のある間取り』

間取り事例『三世代同居にもオススメ!屋内路地のある間取り』

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「家には庭が欲しい」というのは、よく耳にする言葉です。植物を育てて住まいを彩る楽しみがある、子供の遊び場にもなる、犬を飼うこともできる。できれば休みの日にはブランチやティータイムを楽しめたら最高!メンテナンスの手間を考えなければ、大きな庭ほどに夢が広がります。

逆にプライベート空間としての小さな庭も素敵です。密やかな中庭やインナーテラスの持つ、家族のプライバシーが保てる安心感、醸し出すお洒落な雰囲気に憧れる人も多いですね。

では、家の中に「路地」ってどうですか?

プライベート路地?インナー路地?…何それ!という声が聞こえてきそう(笑) 普通、屋内の通路は「廊下」ですからね。

でも、ちょっとだけイメージしてみてください。部屋と部屋がまるで屋外のような小道でつながっていたら…すごく面白そう!子供なら間違いなく大喜びするでしょう。
奇抜で斬新だね、残念ながら実用的ではないけれど…と思いきや、そうでもないんですよ。意外かもしれませんが、大人にとっても、さらにお年を召された方にも、「路地のある家」は心身ともに癒される心地よい住まいなんです。

昔ながらの「路地」が持つ、家を囲む道路が生活に溶け込む面白さや、アットホームな開放感。今回のコラムでは、その魅力と機能性を巧みに屋内に取り込んだ間取りをご紹介します。

ご紹介する間取りの事例『屋内路地のある間取り』

『ガラス天井の路地で各部屋がつながる、平屋の間取り』
間取り参考サイト:http://sumai.nikkei.co.jp/style/frontier/180.html

ご覧いただくのは、独立した6つの部屋を個別の建物に見立て、廊下の代わりに屋内路地でつないだ間取りです。リビング、キッチン、寝室、2人分の子供部屋、バス&トイレ、ウォークインクローゼット。子育て世代のファミリーが必要とする機能を漏れなく備えています…が、図面を見ても妙に通路が広い家?という印象しか感じられないかもしれませんね。

間取り図だけでは分からない、この住まいの魅力とメリットについて解説しましょう。

ワイドな路地幅に広がる、無限の可能性

屋内路地は、普通の家の廊下の2~3倍の幅で設計されています。ちょっとしたテーブルセットや大きな観葉植物を置いてくつろぐこともできれば、その横を子供が三輪車で走り回っても大丈夫。生活スペースの一部としてフレキシブルに機能する点が、通過する用途しか持たない廊下とは大きく異なります。

路地をそのまま道路のように演出するのもいいですし、ソファやテレビを置いて非日常感を強調するのも面白い。さまざまなレイアウトや使い方を楽しめそうですね。

仰ぎ見れば、空が贅沢なプライベートアート

天井に張られた強化ガラスを通して、移りゆく空の表情をいつでも眺めることができます。爽やかな青空に流れる雲、優しく激しく降る雨、燃えるような夕焼けに親しむ毎日は、やわらかな子供たちの心を豊かに育てます。空にふと見惚れる瞬間は、大人にとってもほっとする癒し。日々変わる風景や気持ちを共有して、家族の会話もはずみます。

自宅で味わう、旅するような開放感

各部屋の外壁は染色した杉板を使用して「部屋=ひとつの建物」という印象を強くしており、屋内でありながらも路地部分は外部のイメージ。家の内外を自由に行き来しながら暮らす「ゆるさ」は、今の日本ではなかなか味わえない開放感です。
日常を離れてリフレッシュしたい時の効果的な手段は旅行ですが、この住まいならば仕事のストレスや疲れから自然に気持ちを切り替えられそうです。

高齢者にも優しい、バリアフリーと温熱環境

若い世代向けのデザイナーズ住宅…に見えますが、歳をとってからの暮らしや、高齢者との同居にも適しています。

平屋作りなので階段を使わずに全ての部屋に移動でき、路地と部屋のフロアの高さは同じ。つまり、バリアフリーで広々とした通路が家中に確保されているということです。

高齢者や女性が苦手とする、冬の底冷えや夏のエアコン対策も心配ご無用!冬はガラス天井から降り注ぐぽかぽかの陽射しを受けて、路地でひなたぼっこ。夏は日よけを設置して外部に通じる路地の扉を開けば、涼しい風が吹き抜ける木陰のよう。心地よい自然の光や風に触れながら過ごすことは、心や脳にも良い刺激を与えます。

まとめ

屋内路地のある平屋の住まい、いかがでしたか?

一見デザイン先行型の住宅のようですが、子供から高齢者にいたる全ての世代にさまざまなメリットがあり、驚かされますね。固定観念にとらわれないアイデアと、それを実現する工夫や技術の可能性を感じさせてくれます。

こんな家に住んでみたいな、という漠然とした思い。「できるわけがない」「現実的でない」と諦めてしまわずに、設計士に相談してみてはいかがでしょうか。あなたのマイホームが、毎日をわくわくさせてくれる素敵な家になりますように。