暑くて眠れない!そんな熱帯夜を快適にする建具の秘密「ベンチュリ効果」とは

暑くて眠れない!そんな熱帯夜を快適にする建具の秘密「ベンチュリ効果」とは

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今回のコラムは、暑くて寝付けない熱帯夜対策です。熱帯夜では、涼しい自然の風で寝付ければ最高ですが、外気が室内に取り込めないと、結局エアコンを使うことになります。それでは経済的ではないし、健康にもよくありません。そこで、ベンチュリ効果のある建具を使った熱帯夜対策についてご紹介します。

目次

(1)熱帯夜は何故寝付けないのか?
(2)ベンチュリ効果とは?
(3)ベンチュリ効果のある建具が熱帯夜を快適にするわけ
(4)熱帯夜対策としての建具「エヌベント」

熱帯夜は何故寝付けないのか?

熱帯夜とは、ウィキペディアで下記のように定義されています。

熱帯夜(ねったいや)は、日本の気象庁の用語で、「夜間(夕方から翌朝まで)の最低気温が摂氏25度以上のこと」をいう。

参考サイト「ウィキペディア 熱帯夜

熱帯夜が発生する理由は、日中、建物に蓄積された熱が、夜になって熱放射されるからです。昼間の熱を夜に放出するため、室内の気温が下がらないのです。ウィキペディアでも熱帯夜の発生原理を下記のように説明しています。

夏になると日照時間が増え、熱が地面や建物に伝導して蓄積される。コンクリートやアスファルトのような熱容量の大きな物質から熱放射(輻射熱)が起こり、夜になっても続くために、夜間でも気温が下がらなくなる。ヒートアイランド現象の要因とされる。 また、東京湾、伊勢湾、大阪湾、瀬戸内海、博多湾、有明海などの内海では盛夏に表面水温が30℃以上を推移することがあり、 その沿岸の都市部である東京都心部、名古屋市、大阪市、神戸市、岡山市、広島市、福岡市、佐賀市等ではヒートアイランド現象に加えて内湾の風呂効果によって夜間も日付が変わるごろまで30℃以上を維持する日が見られる。

参考サイト「ウィキペディア 熱帯夜

熱帯夜で室温が28度以上ある場合、体温が逃げにくくなります。さらに、湿度も高いと汗が蒸発しません。その結果、体温が下がらず眠りを誘うメラトニンの分泌が抑えられ、寝つきがわるくなります。その結果、「眠れない」のです。

そんな時、寝つきを良くする工夫としては、下記の5つがあります。

(1)通風(扇風機や外気を取り入れる)を良くする
(2)エアコンを使用する
(3)通気性の良い寝具を使う
(4)手足を涼しくする
(5)就寝1時間前にぬるめのお風呂に1時間くらい入り深部体温を下げる

健康的に対策するとしたら、外の冷たい空気を室内に取り入れ、風の流れを作ることが一番理想的です。しかし、風が弱い日などは外気を取り入れるのが難しく、結果的に扇風機やエアコンに頼ってしまうことになります。

しかし、「ベンチェリ効果」を使うことで、実は効率よく外気を取り入れることができるのをご存知でしょうか?

ベンチェリ効果とは?

ベンチュリ効果とは、水を撒く時、チューブの先をつまむと勢い良く水がでますが、あのような現象のことを言います。流体力学の効果の1つで、下記のように定義されています。

流体力学の効果の一つ。流体の流れの断面積を狭めて流速を増加させると、圧力が低い部分が作り出される現象のこと。流量を一定にした場合のベルヌーイの定理から導かれる。流量を測定するベンチュリメーター、車のエンジンのキャブレター、霧吹きなどに応用されている。名称はイタリアの物理学者G=B=ベンチュリに由来。

参考サイト 「コトバンク ベンチュリ効果

この効果は、水だけでなく、空気でも同様で、これをうまく活用することで、熱帯夜でも快適に外気を取り入れることができます。水を撒く時、チューブの先をつまむと勢いが増すのと同じ原理で、外気を取り入れる窓にベンチュリ効果を加えれば、空気の流れが勢いを増し、室内に強い風の流れを作ることができるのです。

ベンチュリ効果の仕組み

わかりやすく言えば、窓を全開にするよりも、少しだけ開けておく方が勢いが強くなるというわけです。

ベンチュリ効果のある建具が熱帯夜を快適にするわけ

しかし、窓を細く開けておくのは、その分、取り込める外気も少なくなるし、何よりも一部分でしか風の流れが作れません。ですので、より開口を大きくして、たくさんの風を取り入れる方が涼しくなります。そこで登場するのが「ルーバー建具」です。

ルーバー(Louver)は、羽板(はいた)と呼ばれる細長い板を、枠組みに隙間をあけて平行に組んだもの。 羽板の取付角度によって、風・雨・光・埃・視界などを、選択的に遮断したり透過したりすることができるため、建築物をはじめとしてさまざまな箇所で用いられる。

参考サイト「ウィキペディア ルーバー

建具(たてぐ)は、建築物の開口部に設けられる開閉機能を持つ仕切り。おもに壁(外周壁や間仕切壁)の開口部に取り付けられて扉や窓として用いられることが多い。用途は、出入口、通風口、採光、遮音、防犯など多岐にわたり、それぞれさまざまなタイプの建具が用いられている。

参考サイト「ウィキペディア 建具

一言で言えば、窓に取り付ける仕切りのようなものです。下記がルーバー建具を設置した実際の例です。

羽板を回転させてベンチュリ効果を最大化

窓の内側に設置することで、外気をベンチュリ効果により効率よく取り入れることができます。下記の画像はルーバー建具を拡大した画像ですが、赤い枠線の部分が「羽板(はいた)」で、この羽板がベンチュリ効果を生み出すのです。

ルーバー建具の羽板

しかも、この羽板は、「回転」することもできます。

ルーバー建具の羽板を回転

上記のように回転させることで、風・光を完全に遮断したり、取り入れたりすることができます。昼間は光を取り入れないようにして、室内に熱がこもらないようにする、そして夜は、ベンチュリ効果で風を最大限に取り入れる、そんな熱帯夜対策がこのルーバー建具で可能となります。

まとめ

今回はルーバー建具の熱帯夜対策についてご紹介しました。その対策をまとめると下記のようになります。

(1)昼間は羽板を回転させ、光を取り入れないようにする

ルーバー建具の羽板を回転

(2)夜間は風を最大限に取り入れるように羽板を回転させる(ベンチュリ効果)

羽板を回転させてベンチュリ効果を最大化

これで熱帯夜でも、エアコンや扇風機をつけなくても、効率よく外気を取り入れることができます。これから住宅を購入される方、もしくは、リフォームを検討されている方、ルーバー建具を寝室の窓に取り付けてみてはいかがですか?(平成27年6月23日 有限会社ライル 濱田豊 木製可動ルーバー建具エヌンベント